2005年07月29日

最終話〜意思を伝える者、伝えられる者〜

トシが目にした光景とは・・・・

・・・トシは次の瞬間、信じられない光景を目にしていた・・・・それは・・・血まみれになって倒れている彼の相棒の姿と、息を切らしながら血まみれの剣を見つめている唯月の姿だった・・・・

ト:これは・・・・・どうして相棒が!!僕はトシといいます。あなたが相棒を倒したのですか!?

唯月:・・・ええ。仇を討ちたければクリスタルの力を手に入れて下さい・・・・・次に・・・・会うとき・・・は戦いましょう・・・・テレポ!

・・・・姿を消した唯月に呆然としながらも、トシは相棒のもとへ駆け寄った・・・・・

ト:相棒!!大丈夫か?

・・・・・しかし、ゴエモンはぴくりとも動かなかった・・・・・トシはこの現実のつらさに泣いていた・・・・しばらく泣いた後にトシは相棒の最後の言葉となったクリスタルの力を手に入れるためにクリスタルに触れた・・・すると・・・・彼の相棒が息を吹き返した!!

ト:相棒!!大丈夫か?

ゴ:・・・・・クリスタルの力で一時的に目をさましているだけ・・・すぐにここからさらなければならない・・・・

ト:そんなあ!!

ゴ:いいか、相棒・・・・よく聞いてほしい・・・・この「ざんてつけん」を継承してもらえないだろうか?この剣は持ち主を選ぶという・・・・クリスタルの力を手に入れ、僕の相棒である君ならきっとその力を手に入れるにふさわしい・・・・

ト:だめだ!!まだいっちゃあだめだ・・・・

ゴ:クリスタルを手に入れるものは何かを手に入れて何かをなくすという・・・君の場合「ざんてつけん」を手に入れて、僕をなくしたんだ・・・・楽しかったよ・・・・殿下を城の民を・・・頼む・・・君ならきっと世界を・・・・・

・・・そこまでいってゴエモンは再び息を引き取った・・・・トシは嗚咽をこらえながら、地上に戻り、「ユウ・ヤ」王に彼がわかる限りの状況の報告と、相棒の遺志をつぐため、戦い続けることをちかった・・・・一方その頃帝国に戻った唯月は・・・・

唯:ゴエモンさん・・・・・ごめんなさい・・・・・

・・・・自室で一人泣くじゃくっていた、実はクリスタルの光に包まれていた間にこんなことがあったのだ・・・・

ゴ:この光は?

唯:・・・クリスタルの力??

・・・その時唯月の頭の中に何かが流れ込んできた・・・・・

「どうも〜(−_−メ)どうやらかなり迷ってらっしゃるようで(@@)」

唯:あなたは?でもどうして・・・ここには・・・・

「気にしない気にしない(−_−メ)私はクリスタルの力を発見したときに他のクリスタルにメッセージを送ることができるようにしておいたのです(@@)なので私は私であっても私でないという。このメッセージは唯月さんが生死をかけるような強敵に出会い、自分の信念がわからなくなったと感じたときに発動するといういわば録音されてるものですよ。なのでまともな会話はできませんのであしからず(−_−メ)」

唯:なぜそんなことを・・・・・

「唯月将軍の話を聞きましたときにどうも『帝国への愛国心』も『ゲヒンデスへの忠誠』も感じられなかったのです。そして、幻獣の力を借りてあなたのことを調べた結果あなたは生まれ育った場所でただ何となく生きているだけだとわかったです(−−)あなたのような強さを持った人間がこのまま腐っていくのは忍びない。たとえ敵に回ったとしてもこれから先あなたが信念を持てるようになればいいのではとおせっかい心からあの依頼をしたのです。」

唯:そうだったのですか・・・・・だから私にクリスタルを・・・・

「あなたはこの状況に来るまでにいろいろな人を見てきたと思います。ここからどうするかはあなた次第です。希望をいえば一緒に戦ってほしいですがそれはあなたに任せます。いずれにしてもこの危機を乗り越えて再び会えるよう祈ってます。ではでは(・・)/」

唯:まって!!

・・・・声は消えていった・・・そしてその声によって何かが吹っ切れたように彼女は大きく息を吸い込んだ・・・・

唯:この一撃でお互い決着をつけましょう・・・「フレア」

ゴ:そうですね・・・・・

・・・・お互いの最強の技がぶつかる!!そして・・・・その結果・・・・・紙一重の差で魔法剣の方がゴエモンの体を切り裂いたのだった・・・・唯月はぼうぜんとゴエモンの方を見ていた・・・・息が絶え絶えになっていく彼に向かって独り言のようにつぶやいた・・・

唯:・・・・私は何のために戦っているかわかりました・・・・・私は帝国のためではなく私のために戦っています・・・・これから生き抜いていくためにあなたには犠牲になってもらうことになりました・・・・

・・・彼女の声は震えていた・・・・ゴエモンが虫の息で答えた・・・・

ゴ:・・・・・気にする・・・・ことは・・・ありません・・・・勝負ですから・・・・あなたの生きるための運命が僕よりも・・・つよか・・・・・ただけ・・・自分のために・・・・う・・・と決めた・・・信念をつら・・・・くだ・・・・・

・・・・そこまでいって彼は眠りについた・・・・光がひいていき、トシが見た光景へとつながっていく・・・・・帝国の自室で彼女は泣きじゃくりながらこれからのことを考えていた・・・

唯:私は・・・・しばらくは帝国に従うことにするわ。だけど、それは私が生き延びるため、命を無駄にしないため・・・・クリスタルの力を本当にふさわしいひとにもたせるため・・・・そして、メッセージをくれた彼女のためにいつの日か彼を助けに行こう・・・・

・・・・そう決意したところで彼女の長い長い夢の回想は終わった・・・・そして、彼女はまだ薬の効いた状態でここを脱出し、生き延びることをぼんやりと考えていた・・・

・・・・「外伝〜ざんてつけんの意思〜」 THE END・・・・・
posted by のたり at 23:46| Comment(0) | 外伝〜ざんてつけんの意思〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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